… Meriken Co. …

よーぅく、お聞き？

確かにな、僕ら大人は君みたいな純粋な心を忘れ、
目をつぶって空想しても、もう空を飛ぶことなんてできないんだ。
今日、何をしなければならないか、いつまでに何を終えなければならないか。
ついて回るのは。時間、時間、時間。
HAHAHA、まったくつまらないだろう？lol
…それが大人になるってことさ。



だけどな、坊や。
こっからが大切だ。
すべての大人が、夢や希望を失っているわけじゃないんだ。

おじさんがね、働いているとこに竜介さんっていう、それはそれは立派な人がいるのさ。

何が立派かって？

まぁ聞けよ、Boy!!!
その人はな、自分の夢のために、そりゃー苦労したんだ。
でっけーでっけー夢だったんだ。
そのために、何日も、何日も寝る間を惜しんで作業してな。
１３個のいすに「あるもの」を仕込んだんだ。




そして、じっと。そう、じっと、その日がくるのを待っていたんだ。
どんな気持ちだったと思う？
HAHAHA!　坊やにはまだ早かったかな。

オーライ、いいものを見せてあげよう。
…っと、ほら。これだ。






どうだい！壮観だろう！？
これが竜介さんの夢だったってわけさ！
１３個もの椅子に！　ックックック！１３個だぞ！ジーザス！
僕は賞賛の気持ちを送ったよ。ああ、精一杯な。
彼はまったくピーターパンだよ！

ほら、もっとよくごらんよ。
hey...遠慮なんかするなよ。おじさんと坊やはもう友達じゃないか！

な？この真ん中にいる人がそうだ。
見ろよこのうれしそうな顔を！
おっと。顔なんて写っていないな。lol やさぐれちゃってるからな。
だが見えるだろう？君の心の目には。

いいかい？これだけは覚えているんだぞ。
今は、まだ君は子供だ。
不自由なこともあるだろう。
だが、どうだい？君は大人じゃみえないものを見る目を持っているだろう？
そして、気づいていないかもしれないが、ポケットには空を飛べる魔法の粉だって、
キリンとしゃべれるマイクだって、何だって入っているんだ。

それを決して忘れちゃいけないんだ。
強い想いは、必ずかなうんだぜ？
夢は、諦めなければ、必ずかなうんだ！




あれ？坊や、聞いてる？
おーい。

おーい。

おーーーーい。